2023.2.23

今日は少々忙しい日でした。午前10時過ぎから熊本市民会館大ホールで私が後期授業の講師をしている公務員ゼミナール熊本校の卒業式でした。40名の新たな公務員が誕生しました。本当におめでとうございます。そして正午からは菊南温泉ユーベルホテルで、合志市の中央小学童クラブ25周年、同じく東小学童クラブ30周年の祝賀会がありました。ここでは乾杯の音頭をとらせていただきました。合志市長代理の岩田健康福祉部長や中央小・東小の校長先生、両クラブを運営する一般社団法人学童クラブこうしの理事の方々、そして支援員の皆さんと久しぶりにお会いしました。お琴やフルートの演奏もあり、賑やかな楽しい祝賀会でした。最後には学童保育の歌である「放課後のおうち」をみんなで合唱しました。


2023.1.27

「日本の学童ほいく」誌2月号が届きました。今日は午前9時から2023年最初の熊本県学童保育連絡協議会役員・地域役員会議でした。4月からはいわくつきの「こども家庭庁」が創設され、同時に「こども基本法」が施行されます。これを前に学童保育(放課後児童クラブ)をめぐる課題は満載です。さらに岸田首相の「異次元の少子化対策への挑戦」があり、どうなることやら。でも23日の岸田首相の施政方針演説では「異次元の少子化対策」が「次元の異なる少子化対策」に変わっていました。どうなっているの?と思う日々ですが、「子どもの最善の利益」を保障するための学童保育(放課後児童クラブ)に向けて2023年も頑張るのみです!


2022.11.18

昨日、厚労省の記者クラブで全国学童保育連絡協議会から発表された2022年の学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査では入所児童は134万8122人(前年比4万人増)、支援(クラブ)単位は3万5337か所(前年比900増)でした。待機児童は1万5506人ですが、これは正確な数ではなく、実態はこの10倍くらいはいると思われます。熊本県では入所児童は1万9717人で、支援の数は550か所です。また、待機児童数は記事にある通り217人ですが、最初から待機児童はいないとして、ゼロで発表している大きな自治体もあり、正確な人数はわかりません。(今日の熊本日日新聞から)


2022.11.1

第57回全国学童保育研究集会は昨日が全体会で今日が分科会でした。熊本県学童保育連絡協議会は第11分科会「学童保育の制度と施策の拡充の課題」のZOOM配信を担当し、私は世話人を務めました。午前10時から午後4時すぎまでの長時間の意見交換でしたが、各地の参加者からの活発な意見が出されました。司会進行の川崎さん!レポート報告の宮崎さん!山本さん!本当にお疲れ様でした。


2022.6.24

今日、熊本県学童保育連絡協議会事務局のMさんから手渡された「日本の学童ほいく」7月号です。特集は「子どもと遊び」です。7月号も松崎運之助さんの連続エッセー・心の散歩道「小さな出会い」から読んでいます。涼しげな表紙が素敵です。


2022.6.21

6月15日の国会最終日、全国学童保育連絡協議会が呼びかけた「学童保育(放課後児童健全育成事業)の拡充を求める請願」が衆参の厚生労働委員会を経て、本会議で全会一致で採択されました。
請願項目は、「①第198国会で採択された「学童保育(放課後児童健全育成事業)の拡充を求める請願を国の責任で具体化してください。②新型コロナウイルス感染対策を徹底し、さらには新興感染症にも対応していくためにも、「指導員の資格」、「広さ」、「子どもの集団の人数規模」を早急に改善してください。上記の趣旨をふまえて、「第9次地方分権一括法」の附則による「施行後3年」の見直しの際には、学童保育の基準を拡充してください。」というものです。
この請願に対しては自民党の学童保育議連や超党派議連をはじめとする124名の国会議員のみなさんに紹介議員になっていただきました。


2022.6.19

今日は朝8:00からスタンバイして、午前10時〜午後4時までの第47回全国学童保育指導員学校熊本会場(ZOOM)に主催者として臨みました。なんせオンラインです。予想外のことが起きます。嘉島町のある学童クラブでは突然電話回線そのものが不通になり、午後からの講座に10名が参加できなくなりました。九州・沖縄の仲間たち、全国学童保育連絡協議会の事務局の皆さんに支えられて、何とか指導員学校熊本会場を終えることができました。ありがとうございました。


2022.6.9

6月19日(日)午前10時からの全国指導員学校熊本会場の討議資料が出来上がりました。ZOOMでの開催ですが、熊本、鹿児島・宮崎以外にも北は北海道の札幌から南は沖縄の久米島から参加があります。参加者は438名です。明日から討議資料集の発送作業が始まります。


2022.6.7

昨日は第47回全国学童保育指導員学校福岡会場に参加させていただきました。主催者のみなさん!講師のみなさん!お疲れさまでした。6月19日は熊本会場です。よろしくお願いします。


2022.5.9

5月15日はZOOMの研修会と講演会のに2本立てです。第21回熊本県学童保育研修会は主催者で司会進行役です。当日の資料集が出来上がりました。参加者は230人を超えました。


2022/4.20

熊本県・市放課後児童支援員認定資格研修の科目③「子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ」の講師を担当していただいている熊本学園大学社会福祉学部教授の山西裕美さんから「揺れる子どもの最善の利益-東アジアの共同養育-」(熊本学園大学付属海外事情研究所研究叢書33)をいただきました。ありがとうございました。


2021.12.24

12月23日付で厚労省子ども家庭局長名で「放課後児童支援員処遇改善臨時特例事業の実施について」という文書が都道府県知事、市町村長、特別区長あてに出されました。運営主体がバラバラで給与体系が整っていない学童保育(放課後児童クラブ)への賃上げは極めて難しいのが現状ですが、熊本県でもすべてのクラブの支援員の賃上げが実現するよう働きかけなければなりません。但し、「放課後児童支援員等の対する3%程度(月額9,000円)の処遇改善」と表にはありますが、熊本県で基本給が30万円の放課後児童支援員には私は出会っていません。


2021.12.9

今開かれている臨時国会で審議されている2021年度補正予算の中の「保育士等処遇改善臨時交付金」の対象者に放課後児童クラブの職員、つまり放課後児童支援員が入っています。バラバラの給与体系の中でどうやって3%程度(9,000円)の収入を引き上げていくのか、国会でも県でも検討してもらわなければなりません。


2021.11.12

 今日の熊本日日新聞の記事です。新型コロナウイルス感染の拡大から約1年10か月経ち、様々な検証がなされるようになりました。当初から昨年の一斉休校は「効果がない!」「意味がない!」と言われていました。学校が休校なのに学童保育は開けと政府は指示を出し、現場は大混乱でした。しかも、この一斉休校に対しての決定権は首相にはないのです。科学を無視し、官邸によって一方的に決定され、文科省や厚労省の意見も聞かなかったのです。その結果が新型コロナ対策の失敗へとつながったのです。この調査の詳細な資料を是非読みたいと思います。

2021.11.8

11月13日から熊本学園大学で始まる2021年度の熊本県放課後児童支援員認定資格研修の科目①と②の講義で使うPowerPointの資料を作成をしています。テキストである「子どもたちのはじける笑顔のために」(日本放課後児童指導員協会)のP7に掲載されている資料の最新版を見つけました。2020年は雇用者の共働き世帯が若干減少しています。コロナ禍の影響があるのでしょうか。一方、男性雇用者と専業「主婦」(図では「無業の妻」となっていますがこれ極めて差別的な呼び方です。どうにかなりませんか!)からなる世帯も減少を続けています。共働き世帯が昨年減少している原因を探ってみたいと思います。


2021.10.18 

やっと熊本にも秋が訪れました。今日朝から散歩をして、午前の全国学童保育連絡協議会全国運営委員会、午後から全国学童保育連絡協議会定期総会にいずれもZOOMで参加しました。夕方からは11月から始まる熊本県放課後児童支援員認定資格研修のレジュメ・資料集の編集作業です。


2021.10.12 

9月12日の第46回全国指導員学校熊本会場から1か月。やっと熊本、宮崎、鹿児島の受講者からアンケートを集約しました。受講者の皆さん!ご参加、アンケートの記入・送付ありがとうございました。アンケートは約300枚。受講者の7割の方にいただきました。慣れないZOOMでの研修会でご迷惑をおかけしましたが、なんとかオンラインの研修会が開催できました。このアンケートをもとにさらに充実した研修会を開催したいと思います。


2021.10.6

今年度も熊本県放課後児童支援員認定資格研修が11月から始まります。この度、熊本県と熊本県学童保育連絡協議会との間で委託契約を結びました。研修は計3クール(1クール4日間)で、11月、12月は熊本学園大学を、1月は熊本県庁地下大会議室をお借りします。熊本学園大学は昨年に続いてで、コロナ禍にあってなかなか会場が確保できない中ご協力いただくことに心から感謝を申し上げます。先日、2016年度から使用している日本放課後児童指導員協会(岡山市)のテキストが届きました。受講者は、今年度は昨年度コロナの影響もあり受講を避けられた方がおられるので、昨年よりは多い見通しです。準国家資格としての放課後児童支援員認定資格研修は今年で7年目を迎えます。毎年変わる子どもたちをめぐる厳しい状況を踏まえながら、受講者に厚労省の要綱に沿って講義を進めていきます。コロナ禍でさらに子どもたちの貧困が広がっています。このことを背景に子ども庁や子ども省創設が叫ばれる今日、放課後の子どもの育成支援を如何に進めるのか、大人の私たちの責任が問われています。


2021.9.28

熊本市内の代表的な❓風景です。午後からは県子ども未来課と11月からの熊本県放課後児童支援員認定資格研修の打ち合わせでした。マスクをしての2時間。少々きつかったのです。


2021.9.9

この夏休み中に熊本県内の学童保育(放課後児童クラブ)でも3件の新型コロナウイルス感染のクラスターが発生しました。クラスターと発表されてはいませんが、それに近い例は多く発生しました。あるクラブでは保健所から食事や体育館での遊び、トイレなどでの感染が指摘されましたが、そもそも施設が狭く、子ども同士の間隔が取れないのです。学校が早く終われば、クラブでの時間は長くなります。施設面での改善がなければどんなに注意してもクラスターの発生を抑えることは難しいと、現場の支援員から声が上がっています。


2021.9.7

「日本の学童ほいく」誌10月号に「相次ぐ災害への対応のなか よりよい学童保育の施策をめざしてー熊本県内の現状と課題」を書かせていただきました。


2021.9.02

9月12日にZOOMで開催する全国学童保育指導員学校熊本会場の討議資料集が出来たので1日かけて発送作業をしました。夜は熊本県学童保育連絡協議会の指導員学校担当者のZOOM会議でした。400名以上が参加される「指導員学校熊本会場」の準備はZOOMということでこれまでに経験したことのない作業ばかりです。参加者も遠くは茨城県や沖縄県から。しばらくバタバタした日々が続きます。


2021.8.27

今日は朝から学童保育(放課後児童クラブ)での児童の新型コロナウイルス感染の連絡が入りました。当初は児童1人の感染ということでしたが、午後にもう1人の感染が判明したとも連絡があり、支援員と児童全員のPCR検査を行うとのことで、結果は明後日判明するとのことでした。(支援員は簡易の抗原検査キットでは全員陰性だったとか)2人の児童はいずれも発熱しているとのことです。やはり日常的なPCR検査と「隔離」という感染症の基本的な対応が必要だと、痛感しました。これ以上感染者が増えないことを祈るのみです。

(熊本日日新聞朝刊の記事から)


2021.8.26

今日の熊本日日新聞朝刊の記事です。熊本市の小中学校に県立高校が分散登校になるとのことで、学童保育(放課後児童クラブ)はどのように対応されるのかという電話での取材がありました。たくさん話した中でのコメントです。結論は「新たな感染対策はない!だから仮に学校が休校になっても学童保育(放課後児童クラブ)は開設となるので、現場の支援員の緊張感は増すし、労働時間も増えることを懸念している」ということです。PCRなどの検査と「隔離」という感染対策の基本を無視した今の新型コロナウイルス感染対策のツケをまたまた私たちは払わされるのです!


2021.8.23

今日の読売新聞のトップ記事がこれです。コロナや災害、パラリンピックなど重要な記事があるだろうにとも思いましたが、学童保育(放課後児童クラブ)を担う放課後児童支援員にはより高い専門性と職業倫理が求められているということを痛感する記事でもあります。


2021.7.27

今日、熊本県学童保育連絡協議会事務局のMさんから「日本の学童ほいく」誌8月号を受け取りました。9月12日の全国学童保育指導員学校熊本会場の分科会のレジュメを受け取るために仕事場から原付のカブ号で事務局へ。ヘルメットにマスク、そしてこの猛暑。窒息しそうになり、交差点でマスクを外しました。昨日も書きましたが、今日から本格的な夏休みの1日保育が始まりました。猛暑に新型コロナウイルス感染第5波と緊張感が続きます。(熊本県の感染確認者は26日は34名)そんな中、「ほいく」誌8月号の松崎運之助さんの「連続エッセー 心の散歩道 『ブナとの出会い』」から読んでいます。気持ちが一挙に涼しくなりました。


2021.7.7

少々遅い報告です。6月27日は第19回熊本県学童保育連絡協議会総会でした。総会と言っても、昨年に引き続き、書面議決で、多くの賛成をいただいて、2021年度からは新たに菊陽町の18クラブ(支援)も加盟し、130クラブ(支援)のネットワークでスタートです。9月12日には第46回全国学童保育指導員学校熊本会場が、10月23日・24日には第56回全国学童保育研究集会があります。(いずれもオンラインです)さらに11月、12月、1月には熊本県放課後児童支援員認定資格研修が予定されています。クラブ(支援)の現場ではコロナ禍での厳しい対応が続いています。2021年度も課題満載の1年となりそうです。早速7月5日にはZOOMでの拡大役員会を行いました。これまで直接会議ができない天草や水俣、人吉、玉名の役員・地域役員と2年ぶりに意見交換ができました。みなさん!よろしくお願いします。


2021.05.21

熊本市に対して5月16日(日)から6月13日(日)まで「緊急事態宣言」に準じた「まん延防止等重点措置」が適用されました。県から送られてきた資料でも熊本市を中心に県央、県北に新型コロナウイルスに感染された方が多く確認されています。今週に入っても100人を超える日が続きました。御船町の学童クラブでのクラスターが発生した以降も、学童クラブの子どもや支援員、保護者の感染が報告されています。ワクチン接種も時間がかかると思います。また、ワクチン接種が進めば、副反応に対する懸念も高まることも考えられます。何度も同じことを書いたり、発言したりしていますが、やはりエッセンシャルワーカー(医療、介護、教育、児童施設にかかわる人たち)に検査をし、感染者を確認してほしいのです。安易なワクチン頼みで本当に新型コロナウイルス感染は収束するのか、本当に疑問です。


2021.05.18

「日本の学童ほいく」6月号の巻末の「ねっとわーく」に「熊本県益城町『益城中央小児童クラブ』を訪問しました」という原稿を書かせていただきました。熊本地震から5年が経過した益城中央小児童クラブでは、新たに仮設住宅団地の集会場である「みんなの家」が移築され、それに伴って、「熊本地震学童保育募金」を活用し、図鑑やパソコンなどの備品を贈ったことの報告です。いつも「熊本地震学童保育募金」の報告を快く掲載していただくことに心から感謝しています。6月号も松崎運之助さんの連続エッセー「心の散歩道」から読んでいます。「雨上がりの道」と題したエッセーに心がほっこりしました。


2021.05.16

5月23日の第20回熊本県学童保育研修会がZOOMで開催するのに伴って準備をしています。本当に慣れないことばかりで、アドバイスをいただきながら格闘しています。というわけで今日も仕事場へ弁当を持参しました。適当なランチボックスを探していたら、連れ合いからこれがあるよ❗️と教えてもらったのがオリオンビールの保冷BOXでした。長男が沖縄から持って帰ってきたものです。早速使いました。

2021.04.27

 ついに熊本県でも学童保育(放課後児童クラブ)でクラスターが発生しました。御船町のクラブで支援員3人と児童11人の計14名が検査の結果、陽性者となっています。私が会長を務める熊本県学童保育連絡協議会では再三再四、県知事へ教室よりも学童クラブが「密」であり、その解消を求めてきました。また、高齢者施設や学校、保育園、学童保育での定期的なPCR検査も求めてきました。これ以上の感染拡大を防ぐ意味でも、定期的な検査が必要です。(今日の熊本日日新聞朝刊から)


今日は朝から人吉へ。ひまわり保育園長の松本さん、保育園内の学童保育施設・ひまわり学級の支援員の高木さんと「令和2年7月豪雨」の被災者でひとり親世帯の学童保育に通う子どもたちの2021年度の保育料(利用料)支援についての打ち合わせをしました。支援については全国学童保育連絡協議会が呼びかけている「自然災害 学童保育募金」を活用することにしました。(右から松本さん、高木さん、神田です)


2021.1.28

昨日の熊本県学童保育連絡協議会役員会で益城町の広安小学校のさくらんぼクラブ、あすなろクラブ、おひさまクラブの保護者のみなさんから、「県南7月豪雨水害募金」をいただきました。総額42,281円です。その中にさくらんぼクラブの保護者の方から以下のようなメッセージが添えられていました。ご紹介します。
「被災された皆様
 今は辛くても、この先、光が見えてくる時があります。私達もその時は、何も考えることもできず"生きる事"しか頭にありませんでした。私達は沢山の皆様に支えられて今も見えない何かとつながり共に生き、そしてこの地に暮らしています。明日はきっと良い日になると信じ、無理されないように。益城町さくらんぼクラブ保護者より」
 募金と共に人吉市や芦北町、八代市坂本町の学童保育の仲間にこのメッセージを届けます。
 ありがとうございました❗️
 今日も午前中に熊本県学童保育連絡協議会の中間監査があり、その折に監査をしていただいた山鹿市の運営者と意見交換をしました。最近はこうして対面してお話をする機会がありませんでしたので、本当に貴重な意見交換となりました。


2021.1.25

「みんな!コタツで寝ていたら風邪ひくよ!」って声をかけたくなるような「日本の学童ほいく」誌2月号の表紙です。今日は朝9時から熊本県学童保育連絡協議会役員会でした。議題満載ですが、2月の予定を5月に延ばした熊本県学童保育研修会開催の目途が立てられないのが本当にもどかしいのです。さらに今月からの熊本市放課後児童支援員認定資格研修も変更に次ぐ変更です。日程も時間割も、さらにスタッフのローテーションも変更しました。いつになったら表紙のイラストのように仲良く居眠りできるのでしょうか。


2021.1.07

「日本の学童ほいく」2021年1月号が手元に届きました。今回も松崎運之助さんの「連続エッセー 心の散歩道 『さかなポスター』」から読み始めました。特集は「子どもの権利を考える」です。児童福祉法は子どもの権利条約の趣旨にのっとって、改正されています。しかし、この間政府が進めたのは国民の権利、子どもの権利を奪うような政策ばかりです。改めて「子どもの権利」について考えたいと思います。


2020.12.24

去る12月17日に、全国学童保育連絡協議会の「自然災害 学童保育支援募金」を活用して注文した図鑑23巻と、さらに県庁の子ども未来課の職員の方が提供された絵本など37冊も届けて、約20人の子どもたちに披露したことが、今日の熊本日日新聞県南版に紹介されました。とっても良い記事です。


2020.12.18

7月豪雨災害で八代市中心部のハーモニーホールの一角で運営されていた坂本町放課後児童クラブは14日(月)から小中学校が元の校舎で授業が再開されたことに伴い、元のさかもと青少年センターで再開されました。今日は途中まで支援員の鉄田さんに迎えに来ていただき、片側通行が続く球磨川沿いの道を先導もらいました。ちょうど「自然災害 学童保育支援募金」を活用して注文した図鑑23巻も届き、さらに県庁の子ども未来課の職員の方が提供された絵本など37冊も届けて、約20人の子どもたちに披露しました。水害後さかもと青少年センターは閉鎖されていましたので、児童クラブにある本は全てカビが生えてしまったのです。ということで図鑑と絵本などが届けられたというわけです。また、「自然災害 学童保育支援募金」からは温風ヒーター2台もお贈りしました。水害で大変な思いをしたら子どもたちと支援員の皆さんに少しでも落ち着いた日常が取り戻せればと思っています。また、今日は熊本日日新聞八代総局の元村記者の取材もありました。


昨日、全国学童保育連絡協議会は「学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査結果」を厚労省の記者クラブで発表しました。2020年5月1日現在の全国の学童保育所に登録している児童数は130万5420人で、ついに130万人を突破しました。そして、クラブ数(支援単位)は3万3671か所でした。それぞれ、約3万5000人増、1017か所増です。新聞では相変わらず待機児童数を見出しに使っています。待機児童数は全国で1万8789人ですが、これは正確な数字ではありません。ある熊本県の自治体では、最初から待機児童数はゼロでいくとの方針を出しており、熊本県の211人は正確な数ではありません。事実、厚労省は最終的に152万人の受け入れを目指しています。この数字は保育園児の数から推定しており、明らかになっている待機児童数の10倍はいると思われます。マスコミにはもっと掘り下げて書いてほしいのですが・・・。ちなみに厚労省の調査は7月1日現在で自治体に調査しており、熊本県では200人程度減っています。ちなみに、熊本県での5月1日現在の登録児童数は1万9543人で、昨年とほぼ変わっていません。(今日の熊本日日新聞から)


2020.10.28

昨日は午後1時30分から読売新聞熊本支局において、毎年行われている全国の読売新聞販売店からの全国の学童保育(放課後児童クラブ)に児童書贈呈の熊本県での贈呈式が行われました。この児童書の贈呈は2011年の東日本大震災で被災した学童保育(放課後児童クラブ)に対し行われていましたが、その後全国に拡大し、2016年の熊本地震の際は県内の多くの学童保育(放課後児童クラブ)に行われました。2020年は県内で8か所に贈られます。ここに改めて、読売新聞販売店のみなさま、読売新聞社に対してお礼を申し上げますとともに、今後ともこの取り組みを継続していただきますよう、心よりお願いします。ありがとうございました。(2020年10月28日 読売新聞熊本県版より)


2020.10.27

熊本県学童保育連絡協議会の事務所に向かう途中、合志市の榎ノ本地区にあるコスモス畑の前を通りました。秋を実感しました。


2020.10.16

昨日の県知事への要望書提出が熊本日日新聞で報じられました。


2020.10.15

今日は県庁で、熊本県学童保育連絡協議会からの蒲島県知事宛の「学童保育(放課後児童クラブ)に関する要望書」提出が行われました。要望書提出は今年で4回目で、3月、4月、7月につづくもので、今日の提出は毎年秋に行う定期的なものです。熊本県からは健康福祉部子ども・障がい者福祉局の唐戸局長、同子ども未来課の久原課長ら5名が、熊本県学童保育連絡協議会からも5名が参加しました。人吉からはひまわり保育園の松本園長が参加され、7月豪雨で仕事を失ったシングルマザー世帯の子どもたちなどの窮状などを報告し、涙ながらに保育料(利用料)の減免制度の必要性を話されました。なお、この要望書提出には熊本日日新聞からの取材がありました。要望書の内容は以下のとおりです。
            2020年(令和2年)10月15日
熊本県知事 蒲島 郁夫様
                    熊本県学童保育連絡協議会
                      会長・神田 公司
   学童保育(放課後児童クラブ)に関しての要望書
日頃より学童保育(放課後児童クラブ)の拡充にご尽力いただき、誠にありがとうございます。とりわけ、3月4日と4月14日の私たち熊本県学童保育連絡協議会(以下、県連協)の緊急要望を受け、アルコール消毒液やマスクの確保等、子どもたち・支援員の安全確保に奔走されたことに心より感謝申し上げます。
また、7月30日にも「令和2年7月豪雨」の被災を踏まえての要望も追加して、緊急要望書を提出させていただきました。
さて、国内で初めて新型コロナウイルス感染が確認されてから8か月が経過しました。残念ながら4月7日には「新型コロナウイルス特措法」に基づく、「緊急事態宣言」が出され、不要・不急な外出やサービス業等への自粛要請、小中高校・大学などの教育機関の休校措置が取られ、新型コロナウイルス感染は、一旦は終息の兆しを示しました。
しかしながら、6月以降の学校の再開など「自粛」が解除され、Go To Travel等でのキャンペーンが始まり、人と人との交流が盛んになった今日、東京をはじめとする都市部から熊本県を含めた地域に再び拡大しており、私たち県連協としても強い危機感を抱いています。(事実、熊本県においても各所でクラスターが発生しており、子どもたちや支援員への感染も確認されています。)
ところで学童保育(放課後児童クラブ)は小学校休校中、共働きやひとり親家庭の子どもたちの受け皿とされ、開所に向けた強い要請が事業者や支援員等に行われ、その結果県内でも多くの学童保育(放課後児童クラブ)が開所されました。
その後、熊本県からの通知もあり、「午前中が学校、午後からは学童保育(放課後児童クラブ)」という措置や「休所」という措置を取られた市町村もありましたが、中には約3か月にわたって1日保育を継続し、学童保育(放課後児童クラブ)の現場は疲労困憊の状態になりました。
そこで県連協では2回にわたり、県連協に加盟する学童保育(放課後児童クラブ)に緊急アンケートを取り、「学童保育(放課後児童クラブ)に通ってきている子どもたちの様子」「新型コロナウイルス感染症予防の対策を含め現在困っていること」等を聞きました。
その結果、学校再開後は、学童保育(放課後児童クラブ)は再び「密」の状態に戻り、以前に増して現場の支援員は子どもたちの健康管理や消毒といった作業に忙殺されていることがわかりました。
(この2回の緊急アンケートの内容についてはまとめて県子ども未来課に提出しました。この内容を県下の市町村にお送りいただいたことに心から感謝申し上げます。)
現在、熊本県は熊本地震、新型コロナウイルス感染拡大、そして「令和2年7月豪雨」の「三重苦」という厳しい状況にあります。
こうした厳しい状況ではありますが、県連協では7月の緊急要望書にあります通り「令和2年7月豪雨」においても全国学童保育連絡協議会とともに「自然災害 学童保育支援募金」活動を行っており、8月19日に熊本日日新聞で大きく報道された坂本町放課後児童クラブ(現在もやつしろハーモニーホールのロビーの一角で行われている)等への支援を行っています。
今後とも長く続くと思われる被災地での復旧活動の中で、微力ながら被災した子どもたちや支援員のみなさんへの支援を県連協も行っていく決意です。
今回の要望書は3月、4月、7月に提出した緊急要望を改めて確認するとともに、新たな要望を追加して提出します。
どうか私たちの要望をご検討いただき、要望に沿った対応を心からお願い申し上げます。
以下、要望します。
                要 望
1 学校再開後、学童保育(放課後児童クラブ)は依然として「密」の状態です。今後予想されるインフルエンザと新型コロナウイルス感染を防ぐためにも、早急に「密」の解消に向けた具体的な対策を行ってください。
「換気以外の密は明らかに避けられない現実の中」に多くの学童保育(放課後児童クラブ)があります。また発熱等、具合が悪くなった時の子どもたちを「静養」させるスペースがない施設が多くあります。
基本的に施設の拡張や分割、その他学校等の施設利用が必要です。また、こうした子ども同士・子どもと支援員の「密」を避けるための研修も必要です。
今後、秋から冬にかけて予想されるインフルエンザと新型コロナウイルスの流行に対しての具体的な対策を示してください。
2 支援員を含む医療や介護、保育等に携わるエッセンシャルワーカーへの定期的な新型コロナウイルス感染への検査体制を作ってください。
前述しましたように新型コロナウイルス感染は終息していません。とりわけ施設整備が遅れ、「密」状態が解消されていない学童保育(放課後児童クラブ)では、支援員のストレスは続き、感染防止のための作業も大幅に増えています。
東京都世田谷区などでは医療関係者や保育士、介護士などエッセンシャルワーカーへのPCR検査が始まっています。
定期的な検査の実現が新型コロナウイルス感染防止の大きな一歩と考えます。県として検査体制を早急に整えてください。
3 国の第1次補正予算、第2次補正予算の中の財政支援措置をしっかり市町村に説明し、各学童保育(放課後児童クラブ)への財政支援をしてください。
すでに国の第1次補正予算、第2次補正予算が成立し、「児童福祉施設等における新型コロナウイルス感染拡大防止対策に係る支援(新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金)」が示されています。事業内容については4つあり、その内(2)マスクや消毒液等の衛生用品や感染防止のための支援、(3)職員が感染症対策の徹底を図りながら事業を継続的に実施していくために必要な経費〈研修受講 かかり増し経費等〉は、第1次・第2次を合わせて最大100万円の補助が可能で、これは国からの10/10の補助であり、市町村の負担はありません。このことは新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金に関するFAQに明確に示されています。
7月の要望書では、この補助金に関して至急市町村に説明していただき、市町村から県を通じて交付金の申請するよう促してください、としました。
補助金の交付状況をお示しください。また、依然として補助金申請をしていない市町村への助言をしてください。
4 「令和2年7月豪雨」で被災した世帯の子どもたちの保育料(利用料)の減免制度を作ってください。
「令和2年7月豪雨」では県南地域を中心に甚大な被害が出ており、学童保育(放課後児童クラブ)に通う多くの子どもたちも被災し、避難所等での生活を余儀なくされています。
熊本県は熊本地震があった2016年(平成28年)度と2017年(平成29年)度の2年にわたって、自宅の被災状況に合わせて全額・半額の保育料(利用料)の減免を行いました。この制度については被災した世帯の保護者から多くの感謝の声が上がりました。
前述した八代市の坂本町放課後児童クラブの子どもたちは依然として学校に戻れず、避難所やみなし仮設住宅から日奈久小学校へスクールバスで通い、やつしろハーモニーホールの一角で放課後を過ごしています。
7月の要望書では「被災した世帯の子どもたちの数については現状では把握しにくいと思いますので、調査を行っていただきたい」とお願いしました。
人吉市、球磨村、芦北町、八代市坂本町等で被災した子どもたちの実態をご説明いただくとともに、減免制度についてどのように検討されているのかお示しください。
5 保育料(利用料)の減免制度を作ってください。
厚生労働省は今年7月18日、2019年国民生活基礎調査で、子どもの貧困率は2018年時点で13.5%と発表しました。
2018年3月発表された熊本県の調査では、県内の子どもの貧困率は15%で、ひとり親の世帯では43%となっており、共働き世帯はもとより、ひとり親世帯には学童保育(放課後児童クラブ)はなくてならない事業です。
子どもたちの「育成支援」を目的としている学童保育(放課後児童クラブ)に、要保護・準要保護をはじめとする厳しい経済状態の世帯の子どもたちも通えるように保育料(利用料)の減免制度が必要です。
すでに県では市町村と学童保育所への減免制度の調査を行っています。県連協の調査でも減免措置の多くは各学童保育(放課後児童クラブ)の自助努力で行われています。
コロナ禍での不況が進行し、失業率が増えている中で、子どもたちの貧困対策、多子世帯への支援として、公的な補助をもとにした保育料(利用料)の減免制度を市町村とともに検討し、作ってください。
6 「放課後児童支援員等処遇改善等事業」、「キャリアアップ処遇改善事業」への取り組みの強化をさらに各市町村に促してください。
熊本県で学童保育(放課後児童クラブ)に通っている児童は、2019年度で19,501人(2018年度18,962人)となっており、少子化の傾向にありながら学童保育に通う子どもたちの数は大きく伸びています。こうした中での支援員の育成と労働環境の整備は急務であり、とりわけ「放課後児童支援員等処遇改善等事業」、「キャリアアップ処遇改善事業」への取り組みの強化が必要です。
残念ながら、依然として約7割の市町村で「放課後児童支援員等処遇改善等事業」、「キャリアアップ処遇改善事業」への取り組みがなされず、この事業への市町村担当者への理解が進んでいません。
多くの学童保育(放課後児童クラブ)では増加する子どもたちの数に対応する支援員の確保に大変苦心しています。支援員の確保は緊急の課題であり、処遇改善はまったなしです。したがって、「放課後児童支援員等処遇改善等事業」、「キャリアアップ処遇改善事業」への取り組みの強化を引き続き各市町村に強く促してください。

2020.10.9

八代市の桜十字ホール(やつしろハーモニーホール)ロビーの一角で学童保育を続けている坂本町放課後児童クラブの支援員のみなさんからお手紙をいただきました。一部紹介します。
「坂本町放課後児童クラブは、今現在も、八代市桜十字ホールのご厚意により、ロビーをお借りして学童保育を続けています。家が浸水して全壊し、家に戻れない子どもたちが3分の一ほどいます。国道219号線もいたるところ崩壊し、スクールバスが通れません。八竜小学校は無事でしたが、道路の復旧するまでと八代市内の日奈久小学校の教室を借りて授業をされています。いつ坂本に戻れるのか、全くわからない状態です。私たちもとりあえず桜十字ホールでの保育を行っていますが、坂本に残っている子どもたちの事が気がかりでなりません。」
お手紙からは全国学童保育連絡協議会の「自然災害 学童保育支援募金」や支援物資への感謝が綴られていましたが、坂本町放課後児童クラブが未だ厳しい状況が続いていることがひしひしと伝わってきました。
熊本県学童保育連絡協議会も微力ですが、7月豪雨で大きな被害を受けた坂本町放課後児童クラブをはじめ、多くの学童保育への支援を行っていきたいと思います。
坂本町放課後児童クラブの支援員のみなさん!お手紙ありがとうございました。(写真は7月の桜十字ホールのロビーでの坂本町放課後児童クラブの様子です)


2020.9.25

「日本の学童ほいく」誌10月号です。今号も松崎運之助さんの連続エッセー「心の散歩道 じょうろ」から読んでいます。


2020.9.3

「日本の学童ほいく9月号」です。緊急特集として「新型コロナ感染症」です。この号でも松崎運之助さんの連続エッセー心の散歩道「声はすれども」から読み始めています。


2020.8.27 

このコロナ禍での研修会をどのように実現していくのか、本当に難しく思います。9月12日(土)から熊本学園大学の721教室をお借りして、熊本県主催の令和2年(2020年)度熊本県放課後児童支援員認定資格研修を始めます。この認定資格研修は今年で6年目で、今年はなかなか会場確保が難しく、学園大学社会福祉学部教授の山西裕美さんのお力添えもあり、学園大学をお借りすることが出来ました。それでも366人定員の教室に65人が受講することになっており、昨日は学園大学の管財課の伴さんに立ち会っていただき、熊本県学童保育連絡協議会の役員で受付の際の手指の消毒、検温、受付での本人確認、テキスト販売時の手袋をしての現金の受け渡し、マスク・フェイスシールドの着用、入室してからの着席の指定、換気、トイレなど様々なチェックをしました。ただただ無事に研修が終了するのを祈るのみですが、この秋も台風の災害も心配しなければなりませんし、緊張の日々が9月も続きます。なお、この認定研修は10月は嘉島町民センターで、12月は再び学園大学です。コロナ禍で、昨年までは当たり前にできてきたことが出来ない状況に戸惑いながらも、受託者としてしっかり認定資格研修を行っていきたいと思います。


2020.8.17

今年度も9月12日から熊本県放課後児童支援員認定資格研修が始まります。再び新型コロナウイルス感染拡大がある中での認定資格研修では例年にない対策を取って臨みます。今日はテキストとは別に、研修当日に使用するレジュメ・資料集の作成作業でした。新型コロナウイルス感染拡大に対して、放課後児童支援員を含むエッセンシャルワーカーへの定期的なPCR監査が1日でも早く熊本県でも実施されるよう心から願っています。


2020.8.6

熊本県でも新型コロナウイルス感染が急激に拡大しています。八代市の学童保育(放課後児童クラブ)の支援員から感染者が出ました。身近に感染者が出ています。どんなに気を付けてもPCR検査等が進まない今、どんなに感染予防対策を行っても感染は広がります。残念ながら学童保育での緊張感が高まっているとの現場からの連絡がありました。今日の熊本日日新聞から。


2020.7.31

 昨日の「学校再開後の学童保育(放課後児童クラブ)と7月豪雨災害に関しての緊急要望書提出の今日の熊本日日新聞の記事です。


2020.7.31

今日は午前10時から熊本県庁会議棟で県知事あての「学校再開後の学童保育(放課後児童クラブ)と7月豪雨災害に関しての緊急要望書」を県子ども未来課の久原課長に提出しました。
山鹿市と長洲町で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、再び感染拡大が進んでいます。さらに7月豪雨災害が重なり、緊張感が高まっています。そうした中での緊急申し入れで、新型コロナウイルス感染拡大がに対する対策と新たに豪雨災害で被災した世帯の子どもたちの利用料の減免制度の策定を求めました。
 この申し入れには熊本日日新聞、毎日新聞、RKK熊本放送からの取材を受けました。

             2020年(令和2年)7月30日
熊本県知事 蒲島 郁夫様
                 熊本県学童保育連絡協議会
                     会長・神田 公司

学校再開後の学童保育(放課後児童クラブ)と7月豪雨災害に関しての緊急要望書

 日頃より学童保育(放課後児童クラブ)の拡充にご尽力いただき、誠にありがとうございます。とりわけ、3月4日と4月14日の私たち熊本県学童保育連絡協議会(以下、県連協)の要望を受け、アルコール消毒液やマスクの確保等、子どもたち・支援員の安全確保に奔走されたことに心より感謝申し上げます。
さて、国内で初めて新型コロナウイルス感染が確認されてから約6か月が経過しました。残念ながら4月7日には「新型コロナウイルス特措法」に基づく、「緊急事態宣言」が出され、不要・不急な外出やサービス業等への営業自粛、小中高校・大学などの教育機関の休校措置が取られ、新型コロナウイルス感染は、一旦は終息の兆しを示しましたが、6月以降の学校の再開をはじめとする自粛が解除され、人と人との交流が再開された今日、東京をはじめとする都市部から熊本県を含め全国に再び拡大しており、私たち県連協としても強い危機感を抱いています。
 学童保育(放課後児童クラブ)は小学校休校中、共働きやひとり親家庭の子どもたちの受け皿とされ、開所に向けた強い要請が事業者や支援員等に行われ、その結果県内でも多くの学童保育(放課後児童クラブ)が開所されました。
 その後、熊本県からの通知もあり、「午前中が学校、午後からは学童保育(放課後児童クラブ)」という措置や「休所」という措置を取られた市町村もありましたが、中には約3か月にわたって1日保育を継続し、学童保育(放課後児童クラブ)の現場は疲労困憊の状態になりました。
 そこで県連協では6月16日から2週間、加盟の学童保育(放課後児童クラブ)に緊急アンケートを取り、「学校が再開され学童保育(放課後児童クラブ)に通ってきている子どもたちの様子」「新型コロナウイルス感染症予防の対策を含め現在困っていること。県や市町村に要望したいこと」について聞きました。(アンケート内容は別紙)
 その結果、4月1日と6月1日での登録児童数の変更はあまりありませんでしたが、長期の休みに伴う子どもたちの変化や新型コロナウイルス感染拡大が続く中で、学童保育(放課後児童クラブ)は再び「密」の状態に戻り、以前に増して現場の支援員は子どもたちの健康管理や消毒といった作業に忙殺されていることがわかりました。
 緊急アンケートに書かれていた一部を紹介します。
 「子ども用のマスク(不織布)がまだ出回っておらず、マスク忘れや失くした子どもには支援員作成の布マスクやペーパーマスクを渡している。消毒液も品薄で購入がむずかしい。密にならないように心がけているが、マスクを外すおやつの時間、これからの時期、熱中症も心配。」 「3密にならないように…とにかく悪戦苦闘。部屋の広さと児童数とマスク着用と…外遊び後は、皆真っ赤な顔で今後熱中症も心配している。物品等は新型コロナウイルス感染症対策をつけていただいて助かります。」
 私たち県連協はこの緊急アンケートの回答で出された現場の声を基に以下の要望を行います。
 どうか緊急アンケートで書かれている学童保育(放課後児童クラブ)現場の声を受け止めていただき、私たちの要望にお応えいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
 さらに「令和2年7月豪雨」についても要望します。
 この度の豪雨では県南の球磨川沿いの地域を中心に甚大な被害が発生しました。そうした中で各地の避難所には2,000人以上の方々が不自由な生活を余儀なくされているほか、車中泊や親戚などでの避難生活を送っておられる方々も多くいます。
 これに対し、県連協では被災地域でのセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンからの衛生用品などの「緊急子ども用キット」の配布に協力したほか、被災地域の学童保育(放課後児童クラブ)支援のための全国的な募金活動を全国学童保育連絡協議会とともに開始しました。
 今後とも長く続くと思われる被災地での復旧活動の中で、微力ながら被災した子どもたちや支援員のみなさんへの支援を行っていくとともに、豪雨災害に関しての要望を追加いたします。
 
             要 望

1 各学童保育(放課後児童クラブ)ではアルコール消毒液や子ども用のマスクが依然足りません。感染防止のための備品を引き続き手配してください。

  依然としてアルコール消毒液や子どもたちのマスクが確保できないとの声が多く届いています。感染防止のための備品を引き続き手配してください。

2 学校再開後、学童保育(放課後児童クラブ)は依然として「密」の状態です。「密」の解消に向けた具体的な対策を行ってください。

「換気以外の密は明らかに避けられない現実の中」に多くの学童保育(放課後児童クラブ)があります。72クラブからの緊急アンケートの回答でも明らかなように子ども同士の「密」を避ける対策を立てていただきたいとの要望や熱中症の心配、また具合が悪くなった時の子どもたちを「静養」させる施設などの要望が書かれています。
基本的に施設の拡張や分割、その他学校等の施設利用が必要です。
さらに、こうした子ども同士の「密」を避けるための研修も必要です。「密」の解消に向けた具体的な対策を行ってください。

3 国の第1次補正予算、第2次補正予算の中の財政支援措置をしっかり市町村に説明し、各学童保育所への財政支援をしてください。

 別紙にあります通り、すでに国の第1次補正予算、第2次補正予算が成立し、「児童福祉施設等における新型コロナウイルス感染拡大防止対策に係る支援(新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金)」が示されています。事業内容については4つあり、その内(2)マスクや消毒液等の衛生用品や感染防止のための支援、(3)職員が感染症対策の徹底を図りながら事業を継続的に実施していくために必要な経費〈研修受講 かかり増し経費等〉は、第1次・第2次を合わせて最大100万円の補助が可能で、これは国からの10/10の補助であり、市町村の負担はありません。このことは新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金に関するFAQに明確に示されています。
 したがって、この補助金に関して至急市町村に説明していただき、市町村から県を通じて交付金の申請するよう促してください。

4 「令和2年7月豪雨」で被災した世帯の子どもたちの利用料の減免制度を作ってください。

  熊本県南地域を中心にこの度の豪雨で甚大な被害が出ています。これに合わせて多くの子どもたちが被災し、避難所等での生活を余儀なくされています。
熊本県は熊本地震があった2016年(平成28年)度と2017年(平成29年)度の2年にわたって、自宅の被災状況に合わせて全額・半額の利用料の減免を行いました。この制度については被災した世帯の保護者から多くの感謝の声が上がりました。
 この度の豪雨被害でも人吉市、球磨村、芦北町、八代市坂本町などで学童保育を利用している被災した世帯の子どももたちの利用料の減免制度を至急策定してください。
  なお、被災した世帯の子どもたちの数については現状では把握しにくいと思いますので、調査を行っていただきたいと思います。


2020.7.30

日の熊本日日新聞朝刊に人吉市の「ひまわり保育園」の災害支援物資ステーションが紹介されました。取材は合志支局の木村恭士さんで、園長の松本美惠子さんは「学童保育のこともお話したんですが・・・」とのことでしたが、早速熊本市在住の女性から支援の申し出があったそうです。8月3日には松本園長と人吉市内の学童保育所を回ります。


2020.7.28

 今日は午後から、7月豪雨で被災した八代市坂本町の小中学校が移動して「学びの場」を開設しているやつしろハーモニーホールに行ってきました。ここでは、坂本町放課後児童クラブが午後3時半から6時まで間、このハーモニーホールのロビーの一角に開設されています。今日は子どもたちは9人でいつもなら12人くらいだとか。4人いる支援員のうち2人は家も豪雨で被災しました。放課後児童クラブの施設である坂本町青少年センターは無事でしたが、道路も寸断され、多くの保護者や子どもたちが被災したため、避難所である八代市総合体育館そばのハーモニーホールでの「学びの場」での授業となり、放課後児童クラブもここに仮住まいとなったのです。小中学生の授業も来週からは日奈久に移動となります。午後2時40分過ぎに着いて、早速4人の支援員と話し合い、その場でお見舞金をお渡ししました。問題は放課後児童クラブの場所で、来週には新たな場所に移動しなければなりません。支援員の皆さんには、場所の件では、探すのは八代市の責任であり、熊本県子ども未来課にもサポートをお願いしたこと、引き続き熊本県学童保育連絡協議会も支援すること、セーブ・ザ・チルドレンも支援を検討していることなどをお伝えしました。ちょうど子どもたちも帰ってきたので色々と話を聞きました。保護者・子ども、そして支援員も被災している厳しい状況の坂本町放課後児童クラブですが、子どもたちの元気な姿にホッとしました。


2020.7.17

人吉市から今度は芦北町へ。自動車専用道路を降りると景色は一変し、そこかしこで水害の片付け作業が行われていました。午後2時半過ぎにすくすくクラブに到着し、福浦園長に浸水被害の状況をお聞きしました。学童保育と保育園が併設されている施設の床ぎりぎりまで水がきたが、床上浸水は免れましたとのことでした。35人いる児童の半分近くが被害に遭ったとのことです。ここでも見舞金を渡しました。(写真は人の背丈ほどの水が来て、海のようになったと説明される福浦園長さん)


2020.7.12

今日朝から人吉に行ってきました。ところが高速道路が御船ー八代間が通行止めとなり、国道3号の渋滞に巻き込まれて、ひまわり保育園に着いたのは午前11時過ぎでした。嘉島町のおおくすクラブの秋岡さんたちは午前10時頃着かれました。さて、ひまわり保育園の松本恵美子理事長とひまわり学級の高木尚美さんに会いました。セーブ・ザ・チルドレンの子ども用の衛生キット600個の配布や今後の被災者支援(学童保育に通う子どもたちを中心とした)について相談しました。高速道路がつながっていることもあり、暫くすれば物資は揃うことが予想され、お二人からはやはりその時々の状況に合わせて支援物資が買えるお金の支援がありがたいとの意見をいただきました。ひまわり保育園にはSNSでの呼びかけもありかなりの支援物資が集まっていました。ところで水害で自宅が床上浸水した高木さんは、家の片付け作業で手に釘が刺さり手当てを受け、破傷風予防の注射をされていましたが、元気を取り戻され、明後日から学童クラブに復帰されるそうです。長い支援になると思いますが、まず2020年豪雨災害募金の活動を行いたいと思います。以上、簡単ですがご報告です。なお熊本県学童保育連絡協議会では見舞金を松本理事長にお渡ししました。


2020.7.6 

今日は午後から県南各地の学童保育(放課後児童クラブ)に手分けをして電話をしました。人吉市や芦北町、八代市坂本町は特にひどい状況のようです。中にはヘリで救助された支援員もおられました。学童保育施設は被害はなくても支援員などの職員さんの自宅では床下浸水で、住めなくなったとのことです。人吉・球磨地域は依然として固定電話が通じない状態です。セーブ・ザ・チルドレンからも連絡があり、被災地では何が必要か調べることになりました。依然として九州では豪雨が続いています。今後とも注意が必要です。


2020.6.29 

今日の熊本県学童保育連絡協議会の役員会で「日本の学童ほいく」誌7月号をいただきました。早速、松崎運之助さんの連続エッセー心の散歩道「至福のひととき」から読みました。支援員の研修会がままならない今、「毎日が研修」ということでぜひともこの「日本の学童ほいく」誌をひとりでも多くの保護者、支援員、運営者、研究者に読んでいただきたいと思います。


2020.5.20

今日の熊本日日新聞に掲載された共同通信の記事です。記事の右にある図で明らかなように子どもが放課後に過ごす場所として学童保育(放課後児童クラブ)だけが大幅に増えています。この現状にコロナ不況と呼ばれる「大不況」が迫っています。緊急事態宣言後の学童保育(放課後児童クラブ)にはさらに多くの子どもたちが入ってくるのではと予想されます。現状でも過密な学童保育(放課後児童クラブ)がさらに過密になります。これに対する国の、県の、市町村の対応が急がれます。


2020.5.11

昨日、指摘されるまで気づかなかったのですが、吉野家からのマスクが熊本県学童保育連絡協議会に届いたことの記事も熊本日日新聞に載っていました。ありがとうございました。
なお、いただいたマスク40箱(2000枚)は山鹿市、菊池市、玉名市の学童保育(放課後児童クラブ)に配布する予定です、


2020.4.24

今日の熊本日日新聞朝刊に、熊本県学童保育連絡協議会が3月30日から実施した学童保育の緊急アンケート結果を基にした記事が掲載されました。見出しは「学童保育 増える負担」「いつ倒れても・・・」というものです。熊本県学童保育連絡協議会では現在、学校が休校中の学童保育の実態調査を行っています。4月27日にはまとめて発表できると思います。


20.4.22

日本の学童ほいく」5月号が届きました。毎月楽しみな松崎運之助さんの「連続エッセー心の散歩道」から読んでいます。今号のお題は「上野のお山で」です。心がほっこりしました。